誤解だらけの「ホログラム」 それっぽい映像表現との違いは?

ホログラフィーの記録と再生の仕組み。レーザー光を干渉させるために暗室内で行われる。(a)に示すようにレーザー光を2つに分けて、一方を被写体に、もう一方を写真乾板などの記録媒体に照射する。記録媒体には、被写体から反射した物体光と直接記録媒体に照射した光(参照光)とが干渉して生じる明暗の縞しま模様(干渉縞)が記録される。この干渉縞が記録された記録媒体をホログラムと呼ぶ。再生においては、5図(b)に示すように、記録時に用いた参照光と同じ特性を有する光(照明光)をホログラムに対して参照光と同じ方向から照射する。照明光はホログラムに記録された干渉縞によって回折されて物体光と等価な光となり、被写体の存在した位置に被写体の光学像を形成する(NHK技研R&D No.151「ホログラフィー立体表示用デバイスの研究動向」より)