20メガワットエクサスケールは破壊的イノベーションで実現する

2009年まで、HPC市場向けシステムは“デナードスケーリング則”にそって、半導体の微細化と性能向上によって演算処理性能を順調に高めてきたが、ここに消費電力の壁が立ちはだかった(写真=左)。CPUの消費電力を抑えるアプローチに変更した2010年以降、CPUベースのHPC性能向上のペースは大幅に鈍化、エクサスケールの実現には2035年までかかる公算に(写真=中央)。CPUは高速だが、シングルスレッド性能を高めるべく、演算処理以外の多くの電力消費を割いていると指摘(写真=右)