“ECO”で“高画質”な23型フルHD液晶ディスプレイ――「FlexScan EV2333W-H」を試す

EV2333W-Hの発色性能を、キャリブレーターのi1Proで計測。sRGBモードでは実測の色温度が6600Kで、sRGB規格の6500Kにかなり近い(写真=左)。RGB信号の入出力グラフは高精度だ。PCからの入力(input)に対して、画面上の出力(output)が中間調で微妙に高くなっており、これは中間調が少し明るく表示されることを意味するが、問題視するほどではない。RGB個別グラフの直線との一致度は高く、トーンジャンプや特定階調での色かぶりが発生しにくい。もう1つ、i1 ProとEV2333W-HのCustomモードを使った詳細なキャリブレーションは、sRGBモードの結果を上回る精度になった(写真=右)。色温度は目標値の6500Kになり、輝度の目標値(120カンデラ/平方メートル)もほぼ正確である。RGB入出力グラフの品質も高くなり、中間調がわずかに明るくなる傾向が解消されたほか、RGB個別グラフの直線との一致度が高くなった。sRGBモードの結果と比較して、階調の表現力、発色の正確性が向上したということだ