第3回 高画質を生み出す魔法の石――EIZOの“映像プロセッサ”に迫る(前編)

医療向け液晶ディスプレイのメイン基板(写真=左)。この製品ではアナログRGB入力がないため、D-Sub 15ピンやADCは省かれている。また、WUXGAを超える表示解像度に対応するため、第4.5世代の映像プロセッサを2基搭載。第5世代映像プロセッサ(CC-1)に相当するFPGAがそれぞれの映像プロセッサと接続されている。EIZOディスプレイのもう1つの特徴と言える調光センサーはメイン基板の裏側、つまりバックライト側に搭載されている(写真=右)。調光センサーは、液晶パネルの輝度変化をリアルタイムに計測、表示にフィードバックする。ナナオ独自の調光技術のおかげで、電源オンの直後から輝度が安定しているほか、輝度をかなり低い値まで下げられる