人はなぜ“将棋”に人生を捧げるのか 最長手数の詰将棋「ミクロコスモス」(1525手詰)作者に聞く「詰将棋と向き合ってきた40年間」

同作の構造を抽象化すると「(と金送り+持駒変換)×香の位置変換×馬鋸」という式で表現できるという。創作時はまず「と金送り」「持駒変換」……といった各モジュールの役割、要件の明確化を行い、具体的な駒配置がある程度見える段階まで将棋盤や駒は使わなかったという。「大掛かりな作品の場合、構想段階から盤駒を使うことはありません。頭の中で駒を並べることもありません」(橋本さん)