粘菌100万体の振る舞いを個別計算、ラット脳細胞で機械学習──ライゾマ真鍋氏が見せた「AIの少し先の未来」

EXPERIMENT03: dissonant imaginary。タイトルは日本語に訳すと「不協和音の虚像」。脳内活動を計測するfMRI装置内に入り、真鍋氏が用意した効果音や音楽を聴きながら情景を想像する被験者。その頭の中に浮かんだ像を映像化するのは京都大学情報学研究科神谷研究室の技術。不協和を生み出しているのは人によって同じ音楽でも異なるイメージを思い浮かべるからか、それともイメージが見えそうで見えないからか。いずれは技術が進歩し、もっとクリアなイメージが描き出せるようになるのかもしれないが、今の描けそうで描けないもどかしさが、かえって大きな心への引っ掛かりを生み出す