その空間だけボケさせる隠消現実メガネ 阪大「IlluminatedFocus」開発

(a)提案するIlluminatedFocusシステム。電気式可変焦点レンズと高速プロジェクターから構成される。(b)システムの動作検証。(b-1)実験セットアップ。4つの物体(A, B, C, D)がプロジェクターとレンズの前に置かれている。カメラは人の目の代理として利用。(b-2, b-3, b-4)異なるタイミングでプロジェクターから光を当てる物体を、焦点距離が周期変調されたカメラによって撮影。黄色矢印で示されているように、シャープに見える物体(A, C, D)はそれらが合焦したときに光が当てられ、ボケて見える物体 (B)は、焦点が外れたときに照らされる。(b-5)人の臨界融合周波数(60Hz)を超えて焦点変調がおこなわれると、これらの画像の積分されたものが知覚され、物体Bのみがボケたように知覚される。これによって、通常のレンズ系では起こり得ないような焦点ボケ表現が可能になる。なお、(b-2)から(b-5)の輝度は可視性向上のため輝度補正している