ロンドンで見た世界の最新NFC事情――新技術「HCE」と公共交通機関の進展に注目

NFCと大量の輸送人員を短時間にさばく必要のある都市部の公共交通は相性がいい。TfLではオープンループ時で500ミリ秒、クローズドループ時で250ミリ秒の応答速度をうたっている。なおJR東日本のSuicaは200ミリ秒未満(ケースによっては100ミリ秒以下)(写真=左)。TfLの今後のシステム改良フェーズを示したもの。現在フェーズ1で、フェーズ2がテスト段階にある。フェーズ2が一般開放されると、例えばNTTドコモのiD/PayPass連携サービスを使ってOysterカードなしですべてのロンドンの公共交通を利用できるほか、料金キャップと呼ばれる1日あたりの上限料金サービスが利用できる(写真=右)