KDDIが4G LTE通信障害の詳細を説明――設計・判断ミスが原因

信号中継装置→信号制御装置→加入者プロファイルサーバに送られた信号が、信号制御装置→信号中継装置と経由して戻っていくことでLTE通信が確立する。この信号が返ってくるまでのタイマーの値が、信号中継装置<信号制御装置だったのが問題であり、加入者プロファイルサーバから近い信号制御装置のタイマーを短くすべきだった。こうしたタイマー値の不整合により、タイムアウトしてセッションが解放されてしまった(写真=左)。通常は0.1秒で応答するので、不整合でも問題にならなかった(写真=中)。障害時にはバッファあふれで信号が破棄されたほか、2秒以上3秒以内の応答時間でも信号が破棄されてしまった(写真=右)