アートとエンターテインメントが交差する最先端を知る――「第9回 文化庁メディア芸術祭賞贈呈式」

「浮楼」で大賞を受賞した榊原澄人氏はうれしさを素直に表現。この作品は、日々の営みが平穏に繰り返される街を俯瞰しており、見続けていると建物を出入りする人や街頭で停まる車、かけていく犬などバラバラに繰り返されている動きが、次第に関わり合うかのように見えてくる。やがてその中に、ある女性の成長のドラマが忍ばされていることに気付くという、人生の時間を静かに見せる