メタマテリアルを実現する3つの要素 一般に全ての材料の(電気的な)性質は、「誘電率ε」、「透磁率μ」、「導電率σ」というたった3つの指標で表現できる。誘電率εは、材料に電界を加えたときの振る舞いを決め、透磁率μは材料に磁界を加えたときの挙動を表す。材料固有の誘電率εや透磁率μを、「材料の種類」、「形状」、「空間的な配置」という3つの要素で、自在に制御しようというのが、メタマテリアルという研究領域の最終的なゴールである。山口大学大学院理工学研究科で教授を務める真田篤志氏によれば、誘電率εや透磁率μが外部から加える電界や磁界の関数になる「非線形」や、電界や磁界を加える方向の関数となる「異方性」、周波数の関数になる「分散性」も含め、制御することを目指した研究が進められているという。出典:山口大学大学院理工学研究科 真田研究室 (クリックで拡大します)