図2 デジタル制御電源でヘリを飛ばす コーセルとTDKラムダ、ベルニクスの3社がTECHNO-FRONTIER 2011の会場で見せたデモの様子である。各社のデジタル制御電源を使う。システム構成はこうだ。交流100VをTDKラムダのAC-DCコンバータ「EFX300」に供給し、直流24Vに変換してから、コーセルの絶縁DC-DCコンバータ「CES」に送る。そこで直流12Vに降圧し、ベルニクスのPOLコンバータ「BDZ」に引き渡す。BDZは4つ用意してあり、それぞれ直流0.69〜3.3Vの電圧を負荷に供給する。このデモでは、負荷としてリモコンヘリコプター模型をつなぎ、BDZの出力電圧を変化させることで上昇/下降と回転を制御した。ユーザーがタブレット端末「iPad」を操作すると、その情報がシリアルインタフェース経由で出力され、電源制御用のバスインタフェース「PMBus」に変換された上で、ベルニクスのPOLコンバータに送られる。BDZはそれを受けて、ヘリに供給する電圧をデジタル制御でリアルタイムに変化させる仕組みだ。