図2 ばらつき対策にエミッタ抵抗を入れる トランジスタの製造ばらつきの対策として、エミッタ端子とグラウンドの間に抵抗Reを挿入します。これによって、出力信号に対して負帰還を掛ける効果を生みます。そのままでは交流信号にも負帰還が掛かって利得が下がってしまうので、コンデンサC3をエミッタ抵抗と並列に入れています。コンデンサのインピーダンスは、極力小さく設定する必要があります。このときのインピーダンスの比較対象はエミッタ抵抗ではありません。トランジスタのエミッタの内側にある、熱電圧Vtとコレクタ電流Icで決まる小さい抵抗Rvtです(b)。