ゲーム攻略だけではない 深層強化学習を使ってビルの揺れを抑えるAI技術の可能性

実際の橋に、学習したアルゴリズムを適用した際の効果を比較したもの。制振制御を行わない「非制振」、パッシブ制振「TMD」、従来のアルゴリズムを使った「最適制御」、古典的な強化学習のアルゴリズムを使った「Q学習」、深層強化学習である「DQN」の順に、揺れ(縦軸)の大きさが小さくなっていることが分かる。なお横軸は、揺れの周期を表す周波数。左にいくほどゆっくりとした揺れで、右にいくと小刻みな揺れになる。1秒間に20回(20Hz)といった小刻みな揺れは、人には体感しくくく、いかにゆっくりとした周期の揺れを抑えるかが制振のターゲットになっている