【独占】「ミニ四駆」の生みの親 タミヤ社長が語るプラモデルの未来

田宮俊作(たみや・しゅんさく)1934年、静岡市生まれ。58年早稲田大学卒業後、父が経営する田宮商事に入社。木製模型の企画、設計に携わるが、欧米からのプラスチックモデルの流入という危機のなか、木製からプラスチックを素材とした模型製造への大転換を果たした。68年には世界中の玩具メーカーが集まるニュルンベルク国際玩具見本市に初出展、品質世界一を旗印に以来51年連続で出展している。早期にカスタマーサービス部門の設立を指示するなど、模型の品質管理とタミヤブランドの向上に努めてきた。また、小松崎茂、上田毅八郎、高荷義之といった時代を代表するイラストレーターを起用。プラモデルの顔となる箱絵をパッケージ装飾という役割を超えて発展させ、ボックスアートと呼ばれる絵画様式を成立させた。94年より静岡模型教材協同組合理事長。毎年5月に静岡ホビーショーを開催し、地域の活性化にも寄与している。17年よりタミヤ会長・社長を兼務。著書に『田宮模型の仕事』『田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋』(ともに文春文庫)