“絶体絶命”のファーウェイ、「伝説の創業者」のDNAに見る“それでも強気な理由”【後編】

任正非(じん せいひ) 1944年中国南西部の貴州省生まれ。人民解放軍の工兵部隊で化学工場の建設を担ったほか、石油会社でも勤務した。1987年に中国・広東省深セン市の住宅の一室で創業し、1代で年間売上高11兆円を超えるグローバル企業に育て上げる。創業当初は通信会社向けの小型交換機の代理販売を手掛けた。その後、通信機器の自前開発に切り替える。年間売上高の1割以上を研究開発に投じるルールを設け、世界でシェアを伸ばしてきた。実は大の親日家で、日本のラーメンが好物だ。演歌は「北国の春」がお気に入り(ファーウェイを視察する習近平国家主席を案内する任正非、写真提供:ロイター)