徹底予習! Windows 10のユニバーサルアプリ開発

Windows 8.1/Windows Phone 8.1用ユニバーサルWindowsアプリ開発のイメージWindowsランタイムは(その実体はどうであれ)Visual Studio上ではWindows 8.1用とWindows Phone 8.1用に分かれている。それら二つのAPI群の中に、共通するAPIが存在する(Windows 8.1とWindows Phone 8.1では9割が共通だといわれている)。単純にアプリを開発するならば、Windows 8.1用のAPIを使ってWindows 8.1用のアプリを作成し、また、Windows Phone 8.1用のAPIを使ってWindows Phone 8.1用のアプリを作成することになる。しかし、共通のAPIを使うコードは一つにまとめたい。そこで利用されるのが「共有プロジェクト」というVisual Studioの新しいプロジェクト形式だ。共通のAPIを使うコードは共有プロジェクトに置いて、ビルドするときにそれぞれのプロジェクトとマージするのである(図の点線内)。Windows 8.1とWindows Phone 8.1では、このようにアプリとしては別のものなのだが、ストア上で両者を結び付けて管理する仕組みを構築することで、エンドユーザーから見ればユニバーサルなアプリとしていたのである。