Windows Server 2012 R2のNICチーミング機能(LBFO)をマスターする 図4「チーミング構成におけるパケット送受信と負荷分散の原則」サーバーから見て送信パケットはLBFOが通信に使うケーブル(アダプター)を決定し、受信パケットはスイッチ側がケーブル(ポート)を決定する。LBFOは送信パケットでのみ有効であり、スイッチ側が送ってしまった受信パケットに対して自身の負荷分散アルゴリズムを適用することはできない。なお、スイッチからの受信パケットを負荷分散させるためには、スイッチにもチーミング機能「リンクアグリゲーション」(シスコ社製スイッチではEtherChannelと呼ばれる)が必要である。 (1)複数のアダプターがある場合、送信に使用するアダプターを何らかの負荷分散アルゴリズムに基づいて選択する。 (2)どのアダプターを使って受信するかは受信側では決定できない。これを決めるのは相手側(スイッチ側)である。受信側も負荷分散したければ、対向側と協調して動作する必要がある。 記事に戻る 小川大地(Microsoft MVP for Virtual Machine),日本ヒューレット・パッカード