第14回 ディスクを仮想化する記憶域プール機能

シンプル記憶域(仮想ディスク)の作成この画面では、どのような記憶域を作成するかを指定する。これを実行すると、Windows 8の内部では、仮想ディスクを作成後、そのディスク上にパーティションを1つ作成し、自動的にNTFS形式でのフォーマットやドライブ文字の割り当てまで行う。  (1)ディスクに付ける名前(ボリューム名)。仮想ディスクを作成後、すぐにNTFS形式でクイック・フォーマットされ、このボリューム名が付けられる。  (2)ボリュームに割り当てるドライブ文字。  (3)冗長性機能。ここでは冗長性のない、「シンプル(回復性ない)」を選んでみる。この選択によって、下に表示されている各容量の値が変わる。  (4)記憶域プールの実サイズ。  (5)記憶域プールの現在の空きサイズ。  (6)記憶域(仮想ディスク)として確保するサイズ。シン・プロビジョニングを行うなら、将来を見越して大きなサイズにしておくとよい(後で拡大することも可能だが、縮小はできない)。そうでないなら、上に表示されている「プールの全容量」以下にすること。ここでは63Tbytesまで指定できた。これは現在サポートされているNTFSボリュームの最大サイズである。  (7)冗長データも含めた、必要な仮想サイズ。この場合、冗長性はないので、(6)の値と同じだが、ほかの方式を選ぶと冗長度に応じてこの値が大きくなる。  (8)これをクリックすると記憶域が作成・フォーマットされ、すぐに利用可能になる。なお、プール内にディスクが1台しかないのに双方向ミラーを作成しようとしたり、2台しかないのに3方向ミラーやパリティ方式を選択しようとすると、このボタンはグレー・アウトして、クリックできない。サイズが正しくない場合もやはりクリックできない。