第2回 IPv6パケットの構造を知る IPv6のフラグメント・パケットの例これは「ping -6 -l 4000 SVR1」を実行して、相手ノードから応答が返ってきたところ。イーサネットのフレームサイズは約1500bytesだが、それを超えているので、3つのパケットに分割されて(フラグメント化されて)返ってくる。IPv6ではフラグメントは拡張ヘッダでサポートされているので、基本ヘッダに加えて、拡張ヘッダが使われている。 (1)IPv6のヘッダの内容を見るにはこれを選択・展開する。 (2)IPv6基本ヘッダの次には、TCPやUDP,ICMPv6ではなく、拡張ヘッダの「IPv6 Fragment header」が続いている。 (3)拡張ヘッダのフラグメント・ヘッダ。 (4)拡張ヘッダの次にICMPv6プロトコルが続いている。 (5)ICMPv6プロトコル・ブロック。 (6)IPv6の基本ヘッダ。40bytesの固定サイズ。 (7)フラグメント拡張ヘッダのサイズは8bytes。 (8)ここから先がICMPv6プロトコルのブロック。先頭8bytesが制御コードやフラグで、その先(「abcdefg……」と続いている部分)はpingコマンドで送受信されている文字列データ。 記事に戻る 打越浩幸,デジタルアドバンテージ