第12回 3DグラフィックスをサポートするHyper-VのRemoteFX

RemoteFXによる仮想環境での3Dグラフィックス機能の実現Hyper-V上の仮想マシンには仮想GPUドライバが導入されており、ゲストOSからの3D描画命令は、実際にサーバ上のグラフィックス・カードのGPUを使って描画される。複数のゲストからの描画要求を処理するため、VRAMは固定サイズで分割されている。そのためVRAMの容量によって、3D描画を実行可能なゲストOSの数が制限される(3D描画を使わないゲストOSの最大数は、従来通りほかのリソースで制限される)。VRAMに書き込まれた画面データは単なるビットマップ・データとしてクライアント側へ送信され、そこで描画される。クライアント側には3Dグラフィックス・カードは不要である。RDP 7.1は、3D画面やマルチメディア・データなどのビットマップ・データの転送に適した新しい通信プロトコル。データはCPU+GPUで圧縮するか、ハードウェア・エンコーダを使って圧縮する。