これから構築するVDI環境の構成VDIを構成するコンポーネントのうち、サーバ側((2)〜(5))については1台の物理マシン上に構築する。これはあくまでもテスト利用のための構成で、実運用時には負荷に応じて各コンポーネントを複数のマシンに分散配置することになる。なお、物理マシン1台では実現できないことから、RemoteApp機能は省いている(第4回で解説予定)。 (1)クライアント・マシンは、RDP(Remote Desktop Protocol)で仮想マシンと接続することでエンドユーザーに仮想デスクトップの環境を提供する(最初に(2)へアクセスする際にはRDPではなくHTTPSが用いられる)。 (2)RD Webアクセスは、クライアントに仮想マシンを提供する「窓口」としてのWebサイト(ポータル・サイト)の役割を担うコンポーネント。 (3)RDセッション・ホストは、クライアントからの接続要求を適切な仮想デスクトップにリダイレクトする。 (4)RD接続ブローカは、ネットワーク遮断などを考慮しながら既存のクライアント−仮想マシン間の接続を管理する。 (5)Hyper-V 2.0+RD仮想化ホストは、仮想マシンのホストと複数の仮想マシンのプール化を担う。
高添修(エバンジェリスト),マイクロソフト株式会社