「マニアック&ハイエンド」 麻倉怜士の「デジタルトップ10」(中編)

オリジナルマスターが持つ音の生々しさを極限まで再現する事を目的とした、ステレオサウンド社の『SSラボラトリー・シリーズ』。悲劇的な天才指揮者イシュトヴァン・ケルテスがウィーンフィルを振った「新世界より」は、60年代のウィーン情緒が色濃く漂う名演奏。最新技術と蓄積された文化、そして音に対する強いこだわりが、時代を超えた音楽体験を可能とした。